しっぽりと観世会館にて
観世会館にて観能してきました。
元旦の謡い初めはここ7~8年、かなりの頻度で観にいってますが、能のプログラムを初めから終わりまで見るのは初めてです。チケットは父から譲ってもらいました。謡曲は父の何十年来の趣味でして、観世会館年間会員チケット?のようなものが6枚ぐらいあるようで。昨年の秋、紅葉バスツアーをプレゼントしたお礼、ということでもらった次第。
11時始まりなので、早めに行って平安神宮の神苑を下見しよう、という計画の元、現地付近に9時ごろ着くつもりでしたが寝坊し、9時40分ごろ着く予定に。ちなみに座席はどうやって決まるのかなと父にメールしてみると「開場20分前には並んでおく。良い席は早い者勝ち」という返事。えーっ、会場は何時なん?と調べると10時半。結局、平安神宮へ行くほどの時間はなく、10時に並ぶことになりました。先着15番目ぐらいで、無事正面の良い席をGetできました。
プログラムは、「賀茂」「文荷(狂言)」「夕顔」「藤戸」。11時開始、16時半ごろ終演。おお!能もフルプログラムだと歌舞伎と同じぐらい長丁場なんだ!帰りに平安神宮、も断念。
父は謡本を何十冊も、おそらく全部持っています。おかげで私はこれら三曲の能を謡本をめくりながら見ることができました。台本を見もって舞台もみるのは無理では?という懸念はまったく当たらず、謡曲は非常にゆっくり演じられるので余裕でした。
能についてあまり予習してなくても三つ見るとかなり構成が分かってきました。演者の中に狂言師が一人入っていることを今まで知らなかったのですが、中盤を過ぎた後あたりで必ず狂言師の方があらすじを説明し、前シテから後シテへ変身する時間をとりもちます。なるほど・・と後ほどこのことについて調べてみると、
「間狂言(あいきょうげん)」…能の中で狂言方が担当する役。シテの中入りの間に登場し、多くは曲のあらすじを語る語間(かたりあい)。ほかに会釈間(あしらいあい)など。
、とのこと。耳慣れない言葉に満ちた世界がそこにある。。
「賀茂」が始まってピン!ときました。最近聞いたばかりの、上賀茂神社のご祭神、賀茂別雷命の話じゃないですか!玉依姫が下鴨神社の瀬見の小川でひろった矢を拾って持って帰ったところ、懐妊し生まれた、という。。能の中では、生まれた子ではなく、矢自体が別雷神、という話で少し違いがありこそすれ、同じ話であることはまちがいない。これはすごい。。能って700年ぐらい前に創られたものなのに、その頃にあった話が現代にもそのまま息づいていて、今私が神社で参拝したり、能で見たりしているんだ。。
感動しました。能、これからも時々見たい。
ところでもう一つ感動したことが。それはどの謡曲本にも父が隅々までたくさん書き込みをしていること。退職後も謡曲のサークルに入って熱心に練習しているのは知っていたものの、ここまで読み込んでいるとは!
学び続ける姿勢も見習いたいです。